読書のブログ

読書メーターで記録した、読んだ本のまとめ

2019-01-01から1年間の記事一覧

7月の読書

2019年7月の読書メーター読んだ本の数:11冊読んだページ数:2940ページナイス数:49ナイス https://bookmeter.com/users/698572/summary/monthly■日本の名著―近代の思想 (中公新書)善の研究日本文化史研究読了日:07月03日 著者:https://bookmeter.com/books…

知ってはいけない

戦後の日米間で交わされた密約を軸に、なぜ日本だけがこんなにアメリカの言いなりになっているのかを考えた本。岸信介を始めとした過去の政治家・官僚たちに怒りと失望を覚える。 中国とアメリカの経済戦争が拡大する中で、日本は世界三位の経済大国として両…

FACTFULNESS ファクトフルネス ハンス・ロスリング

10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣 思い込みを排除して世界を正しく見ることで、世界が進歩してきていることがわかる。特に、途上国と考えられている国の多くで、我々が思っているよりもずっと発展している。例えば、子供の予防接種…

伝わる技術

伝わる技術 サッカーの監督が書いた伝え方の本。サッカーの話が主で、選手にどう接したら最も上手く伝えられるのかを書いている。伝えたほうが伝わる場合と伝えないほうが伝わる場合があるというところがこの本の肝である。 伝わる技術 力を引き出すコミュニ…

われ笑う、ゆえにわれあり 土屋賢二

笑う哲学者、土屋賢二の文春文庫1冊目。 われ笑う、ゆえにわれありの感想 東大を卒業し、お茶大で哲学を教えている土屋先生がふざけ倒して書いたユーモアエッセイ集。雑誌などに掲載されたエッセイがまとめられている。とにかく支離滅裂な文章が続き、苦手な…

現代アートとは何か 小崎哲哉

現代アートとは何か ここ数年の間、美術館で現代アートと呼ばれるものを見るたびに、何がいいのか疑問に思っていた。この本を読んで、積年の疑問が解決された。 この本をまとめると、現代アートはもはや美を目指したものではない。現代アートを日本語に訳す…

ふたつの日本 「移民国家」の建前と現実 望月 優大

ふたつの日本 「移民国家」の建前と現実 日本の移民の現状と歴史についてよくまとまった一冊。 特定技能による移民の受け入れは、派遣労働者を外国から集めるようなもので、ひどい政策である。また、日本の移民政策は建前と内実がかみ合っておらず、長期的な…

9.11後の現代史 酒井 啓子

講談社現代新書の9.11後の現代史を読了。 21世紀の中東について詳しく、わかりやすく書かれている。なんでこんなに混乱しているのか、どこが混乱しているのかについてよく書かれているが、解決策が書かれていないところを見ると、専門家でも解決策を提案でき…

ホモ・サピエンスの15万年 連続体の人類生態史 古澤拓郎

ホモ・サピエンスの15万年 連続体の人類生態史を読了。 生命科学から文化人類学まで幅広く使って、人類の性質について広く浅くまとめられている。人類も環境に適応して進化した一つの生物種なんだなあと改めて感じた。 第6章「現代の課題」で、人間における…

大不平等 ブランコ・ミラノヴィッチ

表紙の象のイラストが非常に印象的な一冊。 内容は非常に充実していて、現代世界の格差についてしっかりと議論されている。ここ30年を見た時に、先進国の中間層だけ所得が向上していない。中国の台頭や超富裕層の増加など、ニュースで感じることと一致した内…